Redhat Linux 9.3を9.6にダウンロードしたisoファイルをもとにオフラインでバージョンアップしたときの手順を覚書。
バージョンアップの準備
Redhat Linux 9.6のisoファイルを以下のサイトからダウンロードする。
※要ユーザー登録
サイトの「Red Hat Enterprise Linux 9.6 for x86_64」の[Download ISO]ボタンをクリックしてダウンロードする。
ダウンロードされた rhel-9.6-server-x86_64-dvd.iso をFTPをつかってLinux 9.3の/var/tmpにアップロードする。
FTPの設定うんぬんとかは、以下の記事を参照。

必要なら現状態のバックアップを取っておくこと。
バージョンアップ手順
/var/tmp にアップロードしたisoファイルをマウントする。
mkdir /mnt/rhel96
mount -o loop /var/tmp/rhel-9.6-server-x86_64-dvd.iso /mnt/rhel96
オフラインでバージョンアップできるようにリポジトリファイルを作成する。
リポジトリファイルは、/etc/yum.repos.d に作成する。
以下は、リポジトリファイル名を「rhel9.6.repo」として作成した際の記述内容。
baseurlに指定するパスは、isoファイルをマウントしたディレクトリを指定してください。
[rhel-9.6]
name=Red Hat Enterprise Linux 9.6
baseurl=file:///mnt/rhel96/BaseOS
enabled=1
gpgcheck=0
[rhel-9.6-appstream]
name=Red Hat Enterprise Linux 9.6 AppStream
baseurl=file:///mnt/rhel96/AppStream
enabled=1
gpgcheck=0
オフラインでバージョンアップするので、subscription managerで管理されているすべてのリポジトリを無効化する。
※作成した「rhel9.6.repo」はsubscription managerで管理されていないので無効化されない。
subscription-manager repos --disable=*
dnfパッケージマネージャーで使用されるキャッシュとメタデータをすべて削除してからアップデートを実行。
dnf clean all
dnf update
途中Yes/Noを入力するプロンプトが表示されるけど、全部YesでOK。
バージョンアップが完了すると「完了しました」っていうメッセージが表示されるので、OSを再起動する。
OS再起動後、バージョンアップされたかどうかを確認する。
cat /etc/redhat-release
ちゃんとRedhat Linux 9.6にバージョンアップされていれば以下の結果が返ってくるはず。
Red Hat Enterprise Linux release 9.6 (Plow)
どうでもいいけど、「Plow」は、Red Hat Enterprise Linux 9.6 のコードネームで、日本語で「鋤(すき)」とか「除雪機」を意味するらしい。
まとめ
Redhat Linux 9.3をisoファイルを使ってオフラインでバージョンアップする方法の備忘録として記事にしました。
なので、あまり詳しくは書かれていません。すみません。
重要なのは、インターネット経由でバージョンアップしないでオフラインでバージョンアップする場合は、リポジトリファイルを作ってisoファイルをマウントしたディレクトリを指定するところと、その他のリポジトリを見に行かないようにすることです。
サブスクリプション登録をしていない場合、URLが記載されいてるリポジトリファイルが有効化されている場合にサブスクリプション登録されてないからだめだよというエラーで終了してしまいます。
そもそもサブスクリプション登録されていれば、単純に「dnf update」でバージョンアップできるので手間はないです。
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