VirtualBoxで仮想マシンを作成したら、仮想アプライアンスとしてエクスポートしておくことでエクスポートした時の状態をいつでも復活させることができます。
またエクスポートした仮想アプライアンスをインポートすれば同じ構成の仮想マシンを複製できたり、VirtualBoxがインストールされた他のPC仮想マシンを復元できたりします。
バックアップ的な使い方もできるので、ある程度構成を固めたら一度仮想アプライアンスとしてエクスポートしておくと何かと便利です。
この記事では、仮想マシンを仮想アプライアンスとしてエクスポートする手順とエクスポートした仮想アプライアンスをインポートする手順について記載しています。
仮想アプライアンスとは?
仮想アプライアンスは、VirtualBoxで作成した仮想マシンを他の環境などに移行や複製しやすいように各種設定や仮想ドライブファイルなどをパッケージ化したもとと思ってもらえればいいです。
仮想アプライアンスは、1つのファイルとして作成され拡張子は".ova"になります。
仮想アプライアンスとしてエクスポートする方法
以下にVirtualBoxに作成した仮想マシンを仮想アプライアンスとしてエクスポートする手順について説明します。
まずVirtualBoxを起動して、[ファイル]メニューから[仮想アプライアンスのエクスポート]をクリックします。
[仮想アプライアンスのエクスポート]画面が表示されるので、仮想アプライアンスとしてエクスポートする仮想マシンを選択し、保存先の参照ボタンをクリックします。
[エクスポートする仮想アプライアンスのファイルを選択してください]画面が表示されるので、仮想アプライアンスの保存先のパスとファイル名を入力して[保存]をクリックします。
[仮想アプライアンスのエクスポート]画面に戻るので、[エクスポートする仮想マシン]が正しいことを確認して[エクスポート]をクリックします。
以下のように仮想アプライアンスのエクスポートが開始されます。
仮想アプライアンスのエクスポートが終了すると、保存先に指定したフォルダに以下のような".ova"ファイルが作成されます。
以上で仮想マシンを仮想アプライアンスとしてエクスポートする手順は終了です。
仮想アプライアンスインポートして仮想マシンを復元する方法
以下に仮想アプライアンスファイルをインポートして、新たな仮想マシンとして動作させる手順を記載します。
まずVirtualBoxを起動し、[ファイル]メニューから[仮想アプライアンスのインポート]をクリックします。
[仮想アプライアンスのインポート]画面が表示されるので、ファイル参照ボタンをクリックします。
インポートする仮想アプライアンスファイル(.ova)を選択し、[開く]をクリックします。
[仮想アプライアンスのインポート]画面に戻るので、[次へ]をクリックします。
[仮想アプライアンスの設定]画面が表示されるので、仮想アプライアンスの構成内容を確認します。
名前やRAMなど、各種設定値を変更したい場合は、変更したい項目をダブルクリックすれば以下のように編集できるようになります。
構成内容に問題がなければ[インポート]をクリックします。
仮想アプライアンスのインポート処理が開始されます。
インポート処理が終了すると以下のように、VirtualBoxの画面にインポートした仮想アプライアンスを元に作成された仮想マシンが表示されます。
実際に起動してみると仮想マシンを仮想アプライアンスとしてエクスポートした状態で仮想マシンが作成されたことを確認できます。
以上で仮想アプライアンスをインポートして仮想マシンを作成する手順は終了です。
この記事のまとめ
VirtualBoxに作成した仮想マシンを仮想アプライアンスとしてエクスポートする方法、エクスポートした仮想アプライアンス(.ova)ファイルをインポートして新たに仮想マシンを作成する方法について説明しました。
テスト用や勉強用などに仮想OSを使う場合は、ベースとなる構成、設定が終了した時点で仮想アプライアンスとしてエクスポートしておくと、壊してもすぐもとに戻せたり他のPCに同じ構成の仮想マシンをすぐ作れたりして何かと便利です。
Linuxの仮想マシンであれば、私の場合以下の設定が完了したものをベース構成として一旦仮想アプライアンスにエクスポートしてたりします。
- Linuxをインストール
- システム全体を最新化
- VirtualBoxのGuest Additions(拡張機能パック)をインストール
- SSH接続の設定
- FTPサーバーとしての設定
- proxyの設定
ここまでをベース構成として持っていれば、Linuxでなにかするときは最初のめんどくさい部分をかなり省いてLinuxの仮想マシンがすぐに使えるようになるので。
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