VirtualBoxは、自分のPC(WindowsやMAC)上に別のPCを仮想的に作る(仮想マシン)ことができるフリーの仮想化アプリケーションです。
例えば、VirtualBoxを使って作った仮想マシンにLinux OSなどをインストールすれば、自分のPC上だけでLinux環境を動作させることができたりします。
OSのインストールメディアさえあれば、Linux以外のOS、例えばSolarisやWindows Serverなども動作させることができます。
記事の概要
この記事では、資格取得やLinuxのスキルアップなど、自由に使えるLinux環境を作る目的にもとづいて、Linux仮想マシンを作るための前提となるVirtualBoxのインストール方法について初心者にもわかりやすく詳細に紹介しています。
作りたい環境がLinuxではなくても、VirtualBox自体のインストール方法は変わりありませんので、是非参考にしてください。
VirtualBoxを使用した仮想マシン作成に関する前提条件
PCは普通のWindows系やMAC系のPCで問題ありませんが、PCのCPUが「仮想化支援技術」をサポートしている必要があります。
結構昔(5年くらい前)のPCでも普通にサポートしているので今どきのPCであればほぼ問題ないと考えて良いですが、PCによってはBIOSで「仮想化支援技術」が初期設定で無効化されている場合がありますので、その際はBIOSで有効化するようにしてください。
BIOS設定の呼び出し方法やBIOSの設定項目、設定方法については各PCによって異なりますので、メーカーのサポートサイトやマニュアルなどで確認してください。
VirtualBoxのダウンロードとインストール
それではVirtualBoxのインストール手順を紹介します。
まずVirtualBox本体をダウンロードする必要がありますので、以下のリンクをクリックしてVirtualBoxのダウンロードサイトを開いてください。
ダウンロードサイトが開いたら、”Windows hosts”(MACの場合は、OS X hosts)をクリックするとダウンロードが開始されます。
次にダウンロードされたVirtualBoxのexeファイルをダブルクリックします。
以下のような[開いているファイル – セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示される場合は、[実行]をクリックします。
[Oracle VM VirtualBox 5.2.18 Setup]画面が表示されるので[Next >]をクリックします。
[Custom Setup]画面が表示されるので、インストール先ディレクトリの変更等しないのであればそのまま[Next >]をクリックします。
同様にショートカットファイルの作成有無等を確認する画面が表示されるので、任意で設定し[Next >]をクリックします。
オプションの補足
以下各オプションの意味を記載します。
オプション名 | 意味 |
Create start menu entries | [スタート]メニューにVirtualBoxのアイコンを追加する |
Create a shortcut on the desktop | VirtualBoxのショートカットアイコンをデスクトップに作成する |
Create a shortcut in the Quick Launch Bar | クイック起動バーにVirtualBoxのショートカットアイコンを追加する |
Register file associations | ファイルの関連付けを登録する(拡張子ova、ovfファイルをVirtualBoxに関連付け) |
[Warning:Network Interfaces]画面が表示されるので、[Yes]をクリックします。
※仮想NICをインストールしても問題ないか確認する画面です。
[Ready to Install]画面が表示されるので、[Install]をクリックします。
VirtualBoxのインストールが開始されます。
VirtualBoxのインストールが完了したことを示す画面が表示されるので[Finish]をクリックします。
以上でVirtualBoxのインストールは完了です。
VirtualBox拡張機能パックのアップデート
インストール完了後、以下のようなVirtualBoxの拡張機能パックのアップデートを要求するメッセージが表示される場合がありますので、その際は以下の手順でアップデートします。
[VirtualBox – 質問]メッセージが表示されるので[ダウンロード]をクリックします。
再度メッセージが表示されるので[ダウンロード]をクリックします。
[ネットワーク操作マネージャー]が表示されるのでそのまま待ちます。
「拡張機能パックをインストールしますか?」というメッセージが表示されるので、[インストール]をクリックします。
さらにアップグレードを確認するメッセージが表示されるので[アップグレード]をクリックします。
[VirtualBoxライセンス]画面が表示されるので、[同意します]をクリックします。
拡張機能パックのインストールが正常に終了すると、以下のメッセージが表示されるので[OK]をクリックします。
最後にダウンロードした拡張機能パックのファイルを削除するか確認するメッセージ表示されるので[削除]をクリックします。
すべて完了すると[Oracle VM VirtualBox マネージャー]画面が起動します。
VirtualBoxインストール時に追加される仮想NICに関する補足
VirtualBoxをインストールすると以下のような仮想のNIC(ネットワークアダプタ)、「VirtualBox Host-Only Network」が追加され、”有効化”されて状態となります。
もしVirtualBoxをインストールした後にネットワーク系のトラブルが発生した場合は、いったん「VirtualBox Host-Only Network」を”無効化”してトラブルが解消されるか確認してください。
「VirtualBox Host-Only Network」については、VirtualBoxで作成する仮想マシンのネットワーク設定で使用する場合がありますが、VirtualBoxが起動していないときは無効化のままで問題ありません。
まとめ
自由に使えるLinux環境を仮想マシンとして作るために必要なVirtualBoxのインストール方法について紹介しました。
実際にLinuxの仮想マシンを作成する方法については、以下の記事で紹介していますのでそちらを参照してください。
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