Linux仮想マシンにVirtualBox Guest Additions (拡張機能パック)をインストールする方法

VirtualBoxに作成したLinux仮想マシン(CentOS7)にGuest Additions (拡張機能パック)をインストールする方法について詳細に記載しました。

Guest Additionsをインストールすれば、マウス操作がシームレス(右Ctrlを押す必要なし)になったり、クリップボードをホストとゲストで共有できたりします。

Guest Additions (拡張機能パック)とは

VirtualBoxの操作性を向上させるためのアドイン的なものです。

例えば、以下のような拡張機能が使用できるようになります。

  • マウス操作がシームレスになる(いちいち右の[Ctrl]キーを押さなくてもよくなる
  • ホスト側とゲスト側(VirtualBox側)でクリップボードを共有できる
  • ホスト側のフォルダをゲスト側で参照できる
  • ゲストとホスト間のファイル操作をドラッグ・アンド・ドロップでできるようになる(Linuxは不可)

VirtualBoxで作成したLinux仮想マシンにGuest Additionsをインストールするには、事前にちょっとした作業が必要になりますので、以降でその事前作業の手順とGuest Additionsのインストール手順を紹介します。

作業手順については、以下の記事で作成したLinuxの仮想マシンを前提に記載しています。

資格取得やLinuxの勉強、手順書の作成やテスト環境として気軽に自由に使えるVirtualBoxを使ったLinux環境の作り方の詳細を紹...

Guest Additionsインストール前に必要な作業

Guest Additionsのインストールする前に以下の2つをインストールしておく必要があります。

  • Development Toolsのインストール
  • kernel-develとkernel-headersのインストール

以下に上記2つのモジュールのインストール手順を記載します。

まずは仮想マシンにログイン、ログイン後デスクトップを右クリックし、[端末を開く]をクリックします。

コンソール画面が開くので、以下のコマンドを入力し、[Enter]を押してrootユーザーにスイッチします。

su –

パスワード入力を求められるので、rootユーザーのパスワードを入力します。

※入力したパスワードは、画面上表示されません

rootユーザーにスイッチできたら、以下のコマンドを入力して[Enter]を押します。

yum -y groupinstall “Development Tools”

インストールが完了すると「完了しました!」メッセージが表示されます。

次に以下のコマンドを入力して[Enter]を押します。

yum -y install kernel-devel kernel-headers

同様にインストールが完了すると「完了しました!」メッセージが表示されます。

とりあえず前準備としては、これで終了です。

Guest Additionsのインストール

次にGuest Additionsのインストール手順を以下に記載します。

VirtualBoxのメニューバーの[デバイス]をクリックし、[Guest Additions CDイメージの挿入]をクリックします。

以下のメッセージが表示されるので、[実行する]をクリックします。

「”VBox_GAs_5.2.18″には自動的に起動することを意図したソフトウェアが含まれています。実行してみますか?」

認証画面が表示されるので、パスワードボックスにrootユーザーのパスワードを入力し、[認証]をクリックします。

Guest Additionsのインストール画面が表示され、以下のメッセージが表示されていればインストールは完了です。

「VirtualBox Guest Additions: Starting.」

でもたぶん、このメッセージは表示されず次のようなメッセージが表示されると思います。

「The distribution packages containing the headers are probably:
kernel-devel kernel-devel-3.10.0-862.el7.x86_64」

※数字部分は環境によって異なります。

この画面が表示されたら、上記画面の赤枠で囲まれた部分の文字列をメモなどに控えるか、文字列を選択して右クリック、[コピー]でコピーしておいてください。

上記の画面でいうと、”kernel-devel kernel-devel-3.10.0-862.el7.x86_64″の部分です。

メモ、もしくは文字列をコピーしたら、一旦なにかキーを押して画面を閉じてコンソール画面に戻ってください。

“kernel-devel kernel-devel-3.10.0-862.el7.x86_64″をyumでインストールしますので、コンソール画面に戻って以下のコマンドを入力して[Enter]キーを押します。

yum -y install kernel-devel kernel-devel-3.10.0-862.el7.x86_64

インストールが完了すると「完了しました!」メッセージが表示されます。

インストールが完了したら、デスクトップにあるDVDのアイコンをダブルクリックします。

DVDの中身が参照できる画面が表示されるので、”VBoxLinuxAdditions.run”というファイルを選択して、[ソフトウェアの実行]ボタンをクリックします。

以下のメッセージが表示されるので、[実行する]をクリックします。

「”VBox_GAs_5.2.18″には自動的に起動することを意図したソフトウェアが含まれています。実行してみますか?」

認証画面が表示されるので、パスワードボックスにrootユーザーのパスワードを入力し、[認証]をクリックします。

Guest Additionsのインストールが再度開始されます。

インストールが問題なく完了すると以下のメッセージが表示されます。

「VirtualBox Guest Additions: Starting.」

この時点でマウスがVirtualBoxとホスト側のデスクトップ間をシームレスに動くようになっているはずです。

もし相変わらず右の[Ctrl]キーを押さないとホスト側でマウスが使えないようであれば、コンソール画面に以下のコマンドを入力してOSを再起動してください。

shutdown -r now

再起動後からは、VirtualBoxのLinux仮想マシン(ゲスト)とPC(ホスト)間でシームレスに動作するようになったはずです。

Guest Additionsのインストールイメージはもう必要ないので、デスクトップのDVDアイコンを右クリックして[取り出す]を選択してアンマウントしてください。

クリップボードの共有設定(ゲスト、ホスト間でのコピペ)

Guest Additionsをインストールするとできるようになるクリップボードの共有設定について説明します。

VirtualBoxのメニューバーから[デバイス]をクリックし、[クリップボードの共有]をクリック、[双方向]をクリックします。

これでVirtualBox(ゲスト)側とPC(ホスト)との間でクリップボードが共有され、例えばPC(ホスト)側でコピーした文字列をVirtualBoxのLinux仮想マシン(ゲスト)に貼り付けができるようになります。

もちろんその逆もできるようになります。

まとめ

VirtualBoxに作成したLinux(CentOS7)の仮想マシンにGuest Additionsをインストールする手順について初心者の方でもわかるようにGUIベースで説明しました。

Guest Additionsをインストールすると、マウスやクリップボード共有以外にもホスト側のフォルダを共有フォルダに設定してファイルのやり取りができるようになったりもします。

共有フォルダ設定についてはまた別の記事で紹介したいと思います。

Guest Additionsのインストールは、若干面倒なところはありますが順を追ってやれば簡単にできるかと思います。