Microsoft Storeからアプリをインストールした際にエラー(0x80240438)が発生して、ダウンロードがすすまずにアプリのインストールができないときに実施した対処方法について覚書。
PowerShellを使用したインストールアプリの一覧の取得、ストアアプリの削除についても補足として掲載。
発生するエラー
Microsoft Storeからアプリをインストールしている際、アプリのダウンロード中に以下のエラーが発生しました。
「問題が発生しました。しばらくしてからもう一度やり直してください」
コード:0x80240438
原因
原因はいくつかあるようですが、私の環境(社内PC)では「winhttp proxy」の設定がされていなかったことが原因でした。
会社のPC等、インターネットに接続する際にプロキシサーバーを通して接続する環境だと発生しやすいですが、逆に自宅PCのようにプロキシサーバーを通していない環境だと紹介する手順は無意味なので、「その他の対処方法」を参照してください。
対処方法
コマンドプロンプトを管理者モードで起動してwinhttp proxy設定を行います。
winhttp proxy設定とは
簡単に説明すると各種アプリがhttp通信する際に使用するプロキシサーバーを設定するコマンドです。
Internet Explorerなどのブラウザのプロキシ設定とは異なります。
対処手順
以下に対処手順を記載します。
[スタート]メニューの[Windowsシステムツール] にある [コマンドプロンプト]を右クリックして[その他] > [管理者として実行]をクリックします。
以下のコマンドを入力して[Enter]を押します。
netsh winhttp show prox
コマンド入力結果が「直接アクセス(プロキシ サーバーなし)。」と表示されることを確認してください。
次に以下のコマンドを入力して[Enter]を押します。
netsh winhttp set proxy proxy-server=プロキシサーバー名:ポート番号
例えば、プロキシサーバーが「inetproxy.mycompany.com」、プロキシサーバーの使用ポートが「8080」だった場合は以下のようになります。
netsh winhttp set proxy proxy-server=inetproxy.mycompany.com:8080
設定が正しく実行されれば、「現在のWinHTTP プロキシ設定」にプロキシサーバーとポート番号が表示されます。
Internet Explorerのプロキシ設定と同じで良い場合はは、以下のコマンドを入力して[Enter]を押します。
netsh winhttp import proxy source=ie
自動構成スクリプトを使用する設定の場合の補足
Internet Explorerのプロキシ設定が「自動構成スクリプトを使用する」になっていて、pacファイルなどが指定されている場合は、上記のコマンドを実行しても「現在のWinHTTP プロキシ設定」は「直接アクセス」のままとなります。
pacファイルの中身を確認して、自分のPCからアクセスしているプロキシサーバーを確認して「set proxy」でプロキシサーバーを設定してください。
プロキシサーバーのアクセスに認証が必要な場合
プロキシサーバーアクセス時にユーザーIDとパスワードが求められる場合は、Windowsの資格情報から該当するプロキシサーバーの資格情報にユーザーIDとパスワードを設定してください。
手順は以下のとおりです。
コントロールパネルを起動して[資格情報マネージャ]をクリックします。
[資格情報の管理]から[Windows 資格情報]をクリックします。
[汎用資格情報]に記載されているプロキシサーバーの右にある下向き矢印ボタンをクリックします。
[編集]リンクをクリックします。
[汎用資格情報の編集]の[ユーザー名]と[パスワード]ボックスにそれぞれの値を入力し、[保存]ボタンをクリックします。
WinHTTP設定のリセット
winhttpコマンドで設定した内容を削除したい場合は、以下のコマンドを入力して[Enter]を押してください。
netsh winhttp reset proxy
以下のようにプロキシサーバーの設定が「直接アクセス」に変更されます。
その他の対処方法
プロキシサーバーを使っていない自宅のPCなどで発生する場合(インターネット接続に異常がない前提)は、以下の方法を試してみてください。
- ネットワークアダプタのプロパティで「インターネット プロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」のチェックをオフにする。
- Microsoft Storeのキャッシュを削除する
方法:[ファイル名を指定して実行]から"WSReset.exe"を実行 - [トラブルシューティング]ツールの実行
方法:[スタート] > [設定] > [更新とセキュリティ] > [トラブルシューティング] > [追加のトラブルシューティング]で一覧から[Windows ストアアプリ]を選んで実行
PowerShellのストアアプリ関連コマンド
今回の記事と直接関係ありませんが、個人的な備忘録的にPowerShellを使用したアプリの一覧の取得、アプリの削除コマンドを記載しておきます。
アプリの一覧取得
Get-AppxPackage | Sort-Object Name | Select Name
普通に">"でリダイレクトできる。
アプリの削除
Get-AppxPackage 削除アプリ名 | Remove-AppxPackage
PowerShellは管理者権限で起動しておくこと。
まとめ
Microsoft Storeでアプリインストール時に発生したエラーの対処方法について記事にしました。
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