Excelでセルをコピーした際に「内容をクリップボードにコピーできませんでした。他のアプリケーションで使用されています。このブック内にコンテンツを貼り付けすることはできますが、他のアプリケーションでは使用できません。」というメッセージが表示される原因と対処方法について覚書。
表示されるメッセージ
セルをコピーした際に表示されるメッセージです。
このメッセージが表示される原因
コピーしたときに使用されるWindowsのクリップボードは、常に他のアプリケーションからも使用されています。
自分の手操作以外でも他のアプリケーションからバックグラウンドでアクセスされることがあります。
クリップボードは、自分がコピーしたものが別のアプリケーションなどから勝手に書き換えられることを防ぐために同時アクセスできないようにアプリケーションからクリップボードにアクセスしている最中はロックがかかります。
他のアプリケーションがクリップボードを使用していてロックがかかっている時にクリップボードにアクセス(コピー)するとこのメッセージが表示されます。
あくまで経験則ですが、クリップボードの履歴管理ツールなどを使用していると発生頻度が高くなる気がします。
参考サイト
以下クリップボードの仕組みを説明しているサイトを参考に記載しておきます。
このメッセージが表示されなくなる方法(不確実)
クリップボード監視アプリケーションの停止
クリップボードの履歴保存など、クリップボードを利用するフリーソフトなどを使っていた場合は、そのアプリケーションを終了して事象が発生しなくなるか様子を見てください。
リアルタイムのプレビュー表示機能を無効にする
Excelに「リアルタイムのプレビュー表示」という機能があります。
この機能は、書式の変更などをリアルタイムに表示する機能で、例えばセルのフォントのサイズを変更しようとした際に、マウスをポイントするだけでセルの内容がポイントしたサイズに変更され、書式の変更内容をリアルタイムに確認しながら設定できる機能です。
この機能をOFFにすると事象が発生しなくなったという報告が海外のフォーラムに投稿されていたので記載しておきます。
「リアルタイムのプレビュー表示」の無効化の手順は、以下のとおりです。
Excelのメニューから[ファイル]メニューをクリック、[オプション]をクリックします。
[オプション]画面の[全般]にある「リアルタイムのプレビュー表示機能を有効にする」のチェックがデフォルトではオンになっていますが、チェックを外してをオフにし、[OK]をクリックして設定を反映させます。
「リアルタイムのプレビュー表示」を無効(オフ)にした状態で事象が発生しなくなるか様子を見てください。
フォルダの作成
これも海外のフォーラムからですが、以下の方法で解決される場合があるとの情報がありましたので紹介しておきます。
以下のフォルダに新たに「Desktop」というフォルダを追加します。
各フォルダは、Administrator権限が必要です。
フォルダアクセス時に以下のメッセージが表示された場合は、そのまま[続行]をクリックしてください。
・32bitのOfficeを使用してる場合
C:¥WindowsSystem32¥config¥systemprofile¥
上記フォルダを開きます。
「Desktop」フォルダを新たに作成します。
・64bitのOfficeを使用している場合
C:¥Windows¥SysWOW64¥config¥systemprofile¥
上記フォルダを開きます。
「Desktop」フォルダを新たに作成します。
かなり以前のバージョンから発生し続けている問題のようで、原因の特定、対処方法は未だに見つかっていないようです。
現時点では、確実にこのメッセージを表示しないようにする方法はないようです。
このメッセージが表示された場合の対処方法
Excel内でコピー&ペーストするのであれば、特に対処は不要で、そのまま貼り付けが可能です。
別のアプリケーションにコピーしたい場合は、メッセージを閉じて一度[ESC]キーを押してコピー状態を解除、再度コピーすれば問題ありません。
まとめ
「内容をクリップボードにコピーできませんでした。他のアプリケーションで使用されています...」のメッセージが表示された場合、Excel内であれば気にせず貼り付けでOK、別のアプリケーションへ貼り付けたいときはコピーし直すくらいしか対処方法はないようです。
コメント
エラー
内容をクリップボードにコピーできませんでした。
他のアプリケーションで使用されています。
このブック内にコンテンツを貼り付けすることはできますが、
他のアプリケーションでは使用できません。との表示でコピーできませんでした
どうしたらよいですか
メッセージを閉じて一度[ESC]キーを押してコピー状態を解除、再度コピーしてください。
結局この手のコピペ記事は、
じゃあ何がクリップボードにアクセスしているのか、
という原因にアプローチしていない
何がクリップボードにアクセスしているのかは、特定する方法がないのでアプローチのしようがないです。