ある日突然Office365のOutlookから「サーバーから仕分けルールを読み取り中にエラーが発生しました。サーバーのルール形式は認識できませんでした」エラーが発生して仕分けルールの一部が機能しないようになりました。
その時行った対処方法について覚書。
参考サイト
対処方法については、以下のサイトの記事を参考にしています。
文字だけで少し分かりづらく感じたので詳細に記載しています。
注意事項
今回紹介する対処方法で使用するツールや対処方法そのものについて正直詳しくありません。
なので、対処方法を実施した結果発生した問題については、一切の責任は負いかねますので自己責任で実施してください。
仕分けルールのバックアップについて
対処方法を実施する前に仕分けルールをエクスポートしてバックアップを取っておきたいところなのですが、このエラーが出るようになった状態でバックアップをとっても作成したすべての仕分けルールがバックアップされません。
メッセージの通り、サーバー側で認識できなかったルールが仕分けルールの一覧に表示されない、もしくは「クライアントルール」とか言う名前の空の仕分けルールになっていたりするのでバックアップを取っても正しく取れません。
その状態でも正常に認識されているルールについてはバックアップされるので、取得しておくことで最悪被害を最小限にできるかもしれません。
対処方法
以下に対処方法を記載します。
Outlookが起動していたら終了して、ブラウザで以下のサイトを開きます。
このサイトから「MFCMAPI」というツールをダウンロードしてください。
32bit版と64bit版があるので、使用しているOutlookに合わせてダウンロードしてください。
以下は、2023/4/25時点でのダウンロードモジュールです。
32bit版:MFCMAPI.exe.20.0.20110.01.zip
64bit版:MFCMAPI.x64.exe.20.0.20110.01.zip
ダウンロードしたモジュールを解凍すると「MFCMapi.exe」というファイルが保管されているので、「MFCMapi.exe」をダブルクリックして起動します。
以下のようなメッセージが表示されるので、[OK]をクリックして閉じます。
以下のような「MFCMAPI」ツール画面が表示されます。
「MFCMAPI」ツール画面のメニューから[Session] > [Logon...]をクリックします。
「プロファイルの選択」画面が表示されるので、自分のアカウントのプロファイルを選択して[OK]をクリックします。
ログインが正常に終了すると、「MFCMAPI」ツール画面に自分のアカウント名が表示されるます。
※画面黒塗りの部分
自分のアカウントを選択した状態で、メニューから[QuickStart] > [Inbox Rules]をクリックします。
以下のような「Rules Table」画面が表示されます。
これは、メールの仕分けルールの情報が保管されているテーブルの情報で、1レコードが1つの仕分けルールになっています。
[Rule Name]列に仕分けルールの名前が表示されています。(画面灰色塗りつぶし部分)
ここからが少し難しいというか...この仕分けルールから問題の原因となっている仕分けルールを削除することで問題が解決されるのですが、原因となっている仕分けルールは画面をみてもわかりません。
なので、とりあえず一番最後に追加もしくは変更した仕分けルールを削除してみます。
仕分けルールのレコード削除は、削除したい仕分けルールのレコードを選択して右クリック、[Delete]で削除できます。
削除したら[X]ボタンをクリックして「Rules Table」画面、「MFCMAPI」画面を閉じて終了してください。
Outlookを起動して仕分けルールのエラーが表示されなくなったか確認してください。
ここでまた同じエラーメッセージが出るようだと原因となっている仕分けルールが削除した仕分けルールではなく、別のルールということになります。
結局原因となる仕分けルールが削除されるまで「MFCMAPI」ツールで仕分けルールの削除をし続けることになるので、あまり良い対処方法とは言えないです。
私の場合は、最後に変更した仕分けルールを削除したらエラーもなくなり仕分けルールがきちんと動作するようになったのでラッキーでした。
まとめ
Outlookから「サーバーから仕分けルールを読み取り中にエラーが発生しました。サーバーのルール形式は認識できませんでした」エラーが発生して一部の仕分けルールが動作しない場合の対処方法について記載しました。
対処方法としては、あまりちゃんとしたものではないですが、他に調べた方法ではうまくいかなかったので唯一の方法として記事に残しました。
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