何かと話題のChatGPTですが、それよりもすごいという前評判のBingのチャットAIがChatGPTよりすごい理由と使うため必要な順番待ちリストへの登録方法を紹介します。
ChatGPTと比べてBingのAIの方が優れている点
ChatGPTもBingのAIチャットも同じOpenAIの次世代大型言語モデルを採用しています。
ChatGPTは、OpenAIの言語モデルとして「GPT-3.5」をベースとして開発されていますが、BingのAIチャットはGPTの次世代バージョン「GPT-4」をベースに開発されています。
大きな違いは、ChatGPTでは、2021年までに収集したインターネット上の情報を整理して学習させたAIモデルを使っていて、基本的に2022年以降の情報は学習されていない状態です。
これに対しBingのAIチャットは、学習した範囲にない情報は「自分(Bing AI)で調べて複数の結果から情報を要約して答える」ことができます。
また自分が調べたソース(情報元のURL)を開示し、必要であれば質問者が回答のソースを確認することができます。
「学んでないことを聞かれたら自分で調べて学んで回答する」という感じですね。
BingのAIチャットを使うために必要な手続き
現在Bing AIチャットはベータ版で利用者を制限しています。
Bing AIチャットを使うためには、まず「順番待ちリストに参加」して使えるようになるまで待つ必要があります。
「順番待ちリストに参加」する方法
Bingのページにアクセスします。
画面左上の「Microsoft Bing」のロゴの右並びにある「チャット」をクリックします。
「チャットモードは、新しいBingにアクセスできる場合にのみ使用できます。」という画面が表示されるので、画面の下にある「順番待ちリストに参加」をクリックします。
Bingのサインイン画面が表示されるので、Microsoftに登録しているIDを入力して[次へ]をクリックます。
MicrosoftのIDに登録していない場合は、[作成]をクリックして作成してください。
Gmailのメールアドレスとかの使用もできます。
入力したIDのパスワードを入力して[サインイン]をクリックします。
「サインインの状態を維持しますか?」というメッセージが表示された場合は、[はい]か[いいえ]をクリックしてください。
「正常に処理されました。順番待ちリストに参加しています」と表示されればOKです。
少しでも早く使いたい場合
順番待ちを少しでも短くしたい場合は、[新しいBingにすばやくアクセスする]をクリックします。
画面に記載されている以下の2つを行います。
使用しているPCの規定のブラウザをMicrosoft Edgeにする
規定のブラウザがChromeなどに変更している場合のみ必要で、Edgeが規定のブラウザになっている場合は不要です。
[Windows の設定]画面を表示して[アプリ]をクリックします。
[規定のアプリ]画面から[Web ブラウザー]をクリックします。
[アプリを選ぶ]から[Microsoft Edge]をクリックします。
以下のように[規定のアプリ]の[Web ブラウザー]が[Microsoft Edge]に変わればOKです。
スマートフォンでBingアプリを使う
ブラウザに表示されたQRコードもしくは、Android端末の人はGoogle Play ストアから「Microsoft Bing 検索」、iPhoneの人はApp Storeから「Microsoft Bing Search」をダウンロードしてインストールします。
Bingアプリを起動して[開始]をタップします。
画面左上の人のマークのアイコンをクリックします。
[タップしてサインイン]をクリックします。
Microsoft IDへのサインイン画面が表示されるので「順番待ちリストに参加」のときにサインインしたMicrosoft IDのIDとパスワードを入力してサインインします。
あとはインストールしたBing アプリをなるべく使うようにすると良いようです。
ちなみに順番待ちリストに参加して、上記の2つの設定をした結果、BingのAIチャットが何日くらいで使えるようになったかというと、2023/2/17に登録して「順番待ちリスト」に参加したことを示す以下のメールが届きました。
そして2023/2/20にBingのAIチャットが使えるようになったことを通知する以下のメールが届いたので約4日間くらいでした。
意外と早かったです。
Bing AIチャットが使えるようになると、Bingのホームページの[チャット]をクリックすると以下のような画面が表示されます。
画面下の「何でも聞いてください...」に入力すれば色々回答してくれます。
BingのAIチャットの少しだけ残念なところ
会話が保存できない
ChatGPTと比べてBing AIチャットの残念なところとして、チャットでやり取りした内容が保存されないことです。
ChatGPTは、過去のやり取りが画面左にリスト表示され、いつでも見直すことができます。
Bing AIチャットはそれができません。
Bing AIチャット自体はMicrosoft IDに紐づいていないため保存できないとBing AIチャットが言ってました。
Webページ全体のスクリーンショットを撮る拡張機能や印刷でPDF出力等も行いましたが、会話の最初から最後まで記録はできませんでした。
なにか良い方法があったら教えてください。
回数制限がある
Bing AIチャットとやり取りしていると途中で、
「That's the most I can say about that. Click “New topic” and we can keep chatting!」
日本語訳:「それについて私が言えるのはこれくらいです。 「新しいトピック」をクリックすると、チャットを続けることができます!」
というメッセージが表示され、「新しいトピック」クリックして新規に質問を開始しないとなりません。
一つのトピックでやり取りできる回数に制限があるようです。
また、合計で1日100往復までという回数制限があるようです。
何れは有料化される
まだ決定したわけではありませんが、当然有料化も検討されているようです。
ChatGPTも無料と有料の2つが用意されていますが、Bing AIチャットもChatGPTと同じようになると思って良いでしょう。
無料でも使用できるけど、有料の方が当然色々と優遇されるという感じになるでしょう。
ちなみにChatGPTの有料版は、月額20ドル(約2,600円)なのでそれに近い金額になるかなと思います。
まとめ
Bing AIチャットがChatGPTより優れている点と、まだベータ版のBing AIチャットを使えるようにするために「順番待ちリストに参加」する方法について説明しました。
ChatGPTもBing AIチャットも本当にびっくりするほどすごくて、使ってみるととても面白いのでみなさんもぜひ使ってみてください。
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