ChatGPTにアクセスすると「Access denied」(Error reference number: 1020)と表示され、チャットの画面にならずChatGPTが使えない場合がります。
今回はその原因と対処方法について覚え書きします。
Access denied 画面
ChatGPTのページにアクセスすると以下のようなメッセージが画面に表示され、チャット画面が表示されません。
画面メッセージの日本語訳
「アクセス拒否 chat.openai.com へのアクセス権がありません。サイトの所有者が、サイトへのアクセスを妨げる制限を設定している可能性があります。」
そして「Error reference number:1020」と表示されています。
原因
とりあえずChatGPT本人に聞いてみることに。
だそうです。
実際直接的な原因としては、OpenAI社のセキュリティシステム「Cloudflare」によってブロックされたためと考えられます。
ではなぜブロックされたか、という根本的な原因としては以下が考えられます。
※原因については、海外のフォーラムなどの議論をもとに記載しています。
サーバーの高負荷
利用者が多くサーバーが高負荷状態となっているため、アクセスできる人数を制限している、または1日の利用制限を超えている。
アクセスできる人数を制限されている場合は、もうこちらではどうにもならないです。
時間を置いてアクセスしてみるしかないですね。
利用制限についてですが、企業ネットワークだとproxyサーバーを通してアクセスする形式がほとんどだと思います。
使用者は会社の個人個人で数回しか使ってなくてもアクセス元のIPは同じになることから、1つのIPアドレスからの利用回数は多量となります。
そのため利用制限を超えたと判断され、ブロックされた可能性もあります。
ブロックされた国またはドメインから接続している
OpenAI社があらかじめ特定の国、もしくはドメイン(特定の団体、企業)をブロックするように設定しており、ブロック対象となっている国、もしくはドメインから接続しているためブロックされている可能性があります。
実際にそういったブロック対象を設定しているかは当然わかりませんが、可能性はあります。
会社からだと接続できないという場合は、逆に会社側が従業員のChatGPTの利用を許可しておらず、社員からのChatGPTへの接続をブロックしている場合もあります。
例えば、NTTドコモなどでは、今現在は「第三者提供のAI系サービスの利用は認めていない、でも今後は活用の検討はする」だそうです。
自社がChatGPTの利用を禁止している場合は、社内ネットワークを通じてのChatGPTへのアクセスは何をしてもできないのであきらめるしかないですね。
確かに自社の機密情報をそのままChatGPTに流してしまうようなITリテラシーが低い方に使われると大変なことになりますので、仕方ないかなとも思います。
VPN接続を使用している
VPN接続を通してChatGPTに接続している場合にエラーコード1020が発生することがあるそうです。
その場合は、VPNの地域を日本以外に変更すると接続できるようなる場合がありますので、試してみてください。
「Norton 360」などのセキュリティ製品には「セキュアVPN」という機能があるらしく、デフォルトのVPNの地域設定が「日本」になっているようなので、別の地域にするとChatGPTに接続できるようになったというケースがあります。
自分ではVPN接続しているつもりはなくても、このようなセキュリティソフトがVPNの機能を持っている場合もありますので確認してみてください。
TORを利用して接続している
TORを利用して接続している場合、TORのエンドポイントをセキュリティシステムによってブロックされている可能性が考えられます。
「TORって?」と思った方は気にしなくてよいです。
普通の人はTOR接続を使うことは有りませんので。
対処方法
以下エラーコード1020を解消してChatGPTが使えるようになるかもしれない方法について記載します。
いずれも海外のフォーラムで「こうやったら使えるようになったよ!」という書き込みを元にしていますので、必ずしも問題が解消されるとは限りません。
別のブラウザでアクセスしてみる
Chromeで使っているならEdge、Firefoxなど別のブラウザでアクセスすると接続できる場合があるようですので試してみてください。
ブラウザのCookieを削除する
使用しているブラウザのCookieを削除してください。
実際にCookie削除をしてみましたが、過去のChatGPTとのやり取りの履歴には当然ながら影響はありませんでした。
ChromeでのCookie削除手順
Chromeの画面右上にある[︙]をクリクし、[設定]をクリックします。
画面左の[設定]一覧から[プライバシーとセキュリティ]をクリックします。
[プライバシーとセキュリティ]の一覧か[Cookie と他のサイトのデータ]をクリックします。
[すべてのサイトデータと権限表示]をクリックします。
[すべてのサイト]の右上の検索ボックスに「openai」と入力し、「openai.com」のCookieだけが表示されることを確認します。
下丸ボタンをクリックするとCookieの一覧が表示され、ゴミ箱をクリックすればCookieを一つずつ削除することもできますが、全部削除したいので、[表示データを消去]をクリックします。
以下のような警告メッセージが表示されますが、そのまま[削除]をクリックします。
※Cookieの削除だけなのでChatGPTとの過去のやり取りの履歴が消えたりはしません。
以下のように「サイトがみつかりません」と表示されれば削除は完了です。
以上でChromeでのCookieの削除手順は終了です。
EdgeでのCookie削除手順
Edgeの画面右下にある[・・・]をクリックし、[設定]をクリックします。
画面左の[設定]一覧から[Cookieとサイトのアクセス許可]をクリックし、[Cookieとサイトデータの管理と削除]をクリックします。
[すべてのCookieとサイトデータを表示する]をクリックします。
検索ボックスに「openai」と入力し、[閲覧したサイトに関して保存されたCookieとデータ]に「opoenai.com」が表示されることを確認します。
「openai.com」サイトのCookieを全部削除したいので、[表示されるすべての項目を削除]をクリックします。
以下のような警告メッセージが表示されますが、[クリア]をクリックします。
※Cookieの削除だけなのでChatGPTとの過去のやり取りの履歴が消えたりはしません。
以上でEdgeでのCookieの削除は終了です。
DNSを信頼のあるDNSサーバーに設定する
※PCのネットワークの設定を変更する手順になりますので、自己責任で行ってください。
優先 DNS サーバーを8.8.8.8に、代替 DNS サーバーを8.8.4.4に設定します。
設定後、コマンドプロンプトから「ipconfig /flushdns」を実行してください。
ちなみに「8.8.8.8」と「8.8.4.4」はGoogleのDNSサーバーなので信頼性はばっちりです。
IPアドレスとDNSサーバーをリセットする
以下の手順は、PCのネットワークの設定をリセットするコマンドになります。
OS再起動後はIPアドレス設定が「DHCP」から「手動」に変更されたり、Wi-Fiの接続し直しが発生します。
PCのネットワーク設定関連にある程度知識のある方のみ自己責任での実施をお願いいたします。
[スタート]ボタンをクリックし、そのまま「cmd」と入力します。
「コマンドプロンプト」がメニューに表示されるので、右クリックして「管理者として実行」をクリックします。
コマンドプロンプトが管理者権限で起動してきますので、以下のコマンドを入力して[Enter]をクリックします。
ipconfig /flushdns [Enter]を押す
netsh winsock reset [Enter]を押す
※OS再起動を求められますが、そのまま次のコマンド入力に進んでください。
netsh int ip reset [Enter]を押す
※OS再起動を求められます
Windowsを再起動します。
VPN接続を使用する
エラーが出る原因としてVPN接続の可能性をあげましたが、もし国やドメインのブロックが原因となっているならVPN接続で別の国から接続させることでChatGPTが使えるようになるかもしれません。
まとめ
ChatGPTに接続した際に「エラーコード 1020」でChatGPTが使えない場合の原因と対処方法について記載しました。
いずれも情報の多い海外の各種フォーラムからピックアップしたものなので必ずしも解決できるわけではないです。
会社のネットワークからChatGPTが使えない場合は、会社の方で利用不可にしている可能性が大きいので、何をやっても使えるようにはならないと思います。
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