システムディスクを新しく買ったM.2 SSDに換装する際にパーティション変更をしたかったので、パーティション操作ができるフリーソフトを探していて見つけた「MiniTool Partition Wizard無料版」が結構すぐれものだったので覚書。
MiniTool Partition Wizard無料版
「MiniTool Partition Wizard」は、主にディスクのパーティション管理ができるソフトで、無料版と有償版があります。
無料版は有償版に比べて利用できる機能が制限されていますが、無料の範囲でも結構いろいろできます。
今回M.2 SSDを新たに購入して、クローン作成してシステムディスクを入れ替えたのですが、その際に使った「MiniTool ShadowMaker Free」と同じメーカーが出しているソフトです。
ディスクのクローン作成は、「MiniTool Partition Wizard」の無料版ではできなかったので「MiniTool ShadowMaker Free」を使いましたが、交換前後の作業で「MiniTool Partition Wizard無料版」を使ったので、使い勝手などを紹介します。
「MiniTool ShadowMaker Free」を使ったディスクのクローン作成とディスクの入れ替えについては、別の記事に詳細を書いていますので参考にしてください。
MiniTool Partition Wizard無料版のダウンロードとインストール
以下のサイトを開き、画面左下の[ダウンロード]ボタンをクリックします。
ダウンロード時に以下のような警告が表示されますが、気にせず[保存]をクリックします。
※ESETでチェックしましたが、ウィルスなどは検出されませんでした。(2023/1/30時点)
保存したインストールプログラムを実行します。
「セットアップに使用する言語の選択」画面が表示されるので[日本語]をクリックします。
「より良い選択」画面が表示されるので、[無料版のインストールを続行します]をオンにして[次へ]をクリックします。
[MiniTool Partition Wizard Free]のオプションがオンになっていることを確認して[次へ]をクリックします。
※[ユーザー体験向上プログラムに参加する]のオン/オフは任意でどちらかを選択してください。
「インストール先の指定」画面が表示されるので、インストールフォルダの変更が不要であればこのまま[次へ]をクリックします。
インストールが開始され、終了すると以下の画面が表示されるので、[完了]をクリックします。
以上でインストールが完了し、「MiniTool Partition Wizard無料版」が起動します。
MiniTool Partition Wizardでシステムディスクのお掃除
「MiniTool Partition Wizard」の「ディスク使用状況分析」機能を使って、現在のシステムディスクに不要なデータがないか確認、不要であれば削除して整理します。
「MiniTool Partition Wizard」の「ディスク使用状況分析」を選択し、[選択]から分析したいディスクを選択して[スキャン]ボタンをクリックします。
分析結果は、3つの表示方法で表示ができます。
ツリービュー
指定したディスク内のどのフォルダがどれくらい容量を使用しているかを指定したディスクのルートフォルダから階層構造(ツリー)で確認できます。
フォルダをダブルクリックしていけば、その配下のフォルダが展開されていきます。
フォルダを見れば要否がすぐわかる場合は、この形式でフォルダごと一気に削除ができます。
削除は対象のフォルダを右クリックすれば、ショートカットメニューが表示されるので[削除(ゴミ箱に)]か[削除(完全に)]をクリックすればよいです。
その他[ここでエクスプローラー]をクリックすれば、指定したフォルダをエクスプローラーで開き直してくれたりもします。
[パスをコピー]をクリックすると指定したフォルダのフルパス文字列をクリップボードにコピーしてくれます。
ファイルビュー
サイズの大きいファイルごとにリストにして表示してくれます。
ツリービューのようにいちいち展開する必要がなくなりますが、ファイルを削除してもフォルダは残ってしまいます。
フォルダビュー
使用量の大きいフォルダ順にリストにして表示してくれます。
階層表示にはなっていませんが、フルパスで表示されるので一番整理しやすい表示方法かもしれません。
どのビューでも右クリックからショートカットメニューが表示され、削除などの処理が可能です。
この機能をつかってクローンを作成前にクローン元のディスクの整理をしていきます。
MiniTool Partition Wizardでパフォーマンスチェック
今回新しくシステムディスク用に購入したM.2 SSDに入れ替えるわけですが、入れ替え前のSSD(Sandisk)とどれくらい速度差があるかあとから確認したいので、「MiniTool Partition Wizard」の「ディスクペンチマーク」機能で確認します。
有名な「CrystalDiskMark」と同じような機能です。
既存のSSD(Sandisk)のパフォーマンス結果
新しく購入したM.2 SSDのパフォーマンス結果
やはりM.2のSSDは速いですね。約4倍くらいの速度差です。
1TBが7,000円ちょいで買えてこの速度差ならコスパ高いです。良い買い物でした。
MiniTool Partition Wizardでパーティション管理
新しく購入したM.2 SSDで起動するようになったので、もとのシステムディスクのパーティションを削除、新規に作成して別の用途で使えるようにパーティションを変更します。
「MiniTool Partition Wizard」を使えば至って簡単にパーティション操作ができます。
パーティションの削除
「MiniTool Partition Wizard」を起動して、パーティションを操作したい対象のディスクを選択、右クリックして[すべてのパーティションを削除]をクリックします。
確認メッセージが表示されるので、[はい]をクリック。
すべてのパーティションが削除されます。
この時点ではまだパーティションの削除が実行されたわけではないので、[取り消す]ボタンをクリックすれば取り消すことができます。
このまま削除で良ければ[適用]ボタンをクリックします。
「変更を適用しますか?」という確認のメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
「成功しました」というメッセージが表示されればパーティションの削除は完了です。
指定したディスクのパーティションがすべて削除され、「未割り当て」と表示されます。
パーティションの作成
パーティションを削除したディスクに今度は新しくパーティションを作成していきます。
パーティションを作成する対象のディスクを右クリックし、[新規作成]をクリックします。
[パーティション新規作成]画面が表示されるので、パーティションタイプやファイルシステム等を設定し、サイズを指定します。
サイズの指定は、直接数値(GB)を入力しても良いですし、マウスのドラッグでサイズを自由に指定できます。
すべての指定が完了したら[OK]をクリックします。
画面上指定したパーティションが作成されていますが、実際にはこの時点ではまだ作成されていません。
作成したパーティションを有効化するには、[適用]をクリックします。
こんな感じでいとも簡単にパーティションの作成が可能です。
Windowsの[コンピューターの管理] > [ディスクの管理] でも同様のことはできます。
またコマンド操作でも可能ですが、GUIでマウスのドラッグ操作などで簡単に操作できるのは大変便利です。
さらに[ディスクの管理]ではエラーとなってできないことも「MiniTool Partition Wizard」だと簡単にできてしまいます。
以下にその一例を記載します。
Windowsの[ディスク管理]でできない操作も「MiniTool Partition Wizard」だとできちゃう
システムディスクのクローンを作成して起動ディスクを切り替え後にクローン元のディスクのパーテション操作をWindowsの[ディスクの管理]から実行しようとしても「EFIシステムパーティション」や「回復パーティション」に対しては何も操作ができません。
例えば、以下のように「EFIシステムパーティション」を右クリックしてなにか操作しようとしてもメニューがグレーアウトして何もできません。
「ベーシック データ パーティション」については、[ボリュームの削除]ができるだけで他の操作が全くできない状態です。
正直この辺の知識については、「diskpart」コマンド使ってどうにかできるかも?くらいしか思いつかず、かと言って「diskpart」コマンドについてはほぼ使用したことがないのでお手上げです。
このような状態ですが、「MiniTool Partition Wizard」から実行するといとも簡単にパーティション操作ができてしまいます。
普通にディスクを選択し、右クリックから[すべてのパーティションを削除]をクリックします。
警告メッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
[適用]をクリックします。
「変更を適用しますか?」メッセージが表示されるの[はい]をクリックします。
再起動を即すメッセージが表示されるので[今すぐ再起動]をクリックします。
再起動中、白黒画面にメッセージが表示されますが、そのまま何もせずOSが起動するまで待ちます。
OS起動後、Windowsの[ディスクの管理]画面で確認するとディスクは「オフライン」の状態です。
また「オンラインである他のディスクと署名が競合しているために、ディスクはオフラインです」と表示されます。
まぁ、クローンを作成したので「署名が競合」は理解できる気もしますが、オンラインにしても良いかどうかよくわかりません。
「MiniTool Partition Wizard」でディスクの状態を確認すると、特に警告等はなく「未割り当て」と表示されているだけです。
なので、「MiniTool Partition Wizard」からパーティションを作成します。
すると普通にパーティションが作成されるので[適用]をクリック。
警告が表示されるので、[はい]をクリックします。
パーティション操作の処理画面が表示され、
無事「成功しました」メッセージが表示されました。
Windowsの[ディスク管理]画面を確認しても「正常(ベーシックデータパーティション)」と表示されています。
あとはフォーマットしてドライブ文字列を割り当てたらなんの問題もなくDドライブとして認識されました。
「MiniTool Partition Wizard」で行ったこれらの操作は全部無料で利用できる範囲内です。
単純なパーティション操作だけならWindowsの[ディスクの管理]で良いかもしれませんが、こういうケースも考えると「MiniTool Partition Wizard」のようなパーティション操作ソフトを入れておいて損はないかなと思います。
MiniTool Partition Wizardの無料版と有料版の機能差
無料版と有料版の機能差については、以下のページを参照してください。
有償版は、ディスクのクローンも作れるようなので、有償版を買っておくとすべてのディスクの操作がこれ1本で済んでしまいます。
まとめ
無料でありながら強力なパーティション管理ができる「MiniTool Partition Wizard無料版」について紹介しました。
今回新たにM.2 SSDを購入して、既存のシステムディスクを入れ替えるのに「MiniTool ShadowMaker Free」と「MiniTool Partition Wizard無料版」を利用しました。
やりたかったすべての操作が2つのソフトでしかも無料版で使える機能の範囲で完了しました。
「MiniTool Partition Wizard」の有償版があれば、ディスクに関する全ての管理機能が1本で済むので有償版、特に「プロ・アルティメット版」を買っちゃおうかなぁって悩み中です。
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