AccessのFileDialogオブジェクトを使用した[ファイルを開く]ダイアログボックス、[名前を付けて保存]ダイアログボックス、[フォルダ選択]ダイアログボックスの各種ダイアログボックスを表示して使用する際のまとめ。
FileDialogオブジェクトに使用できる定数
FileDialogオブジェクトに使用できる定数は以下のとおりで、指定する定数によって表示するダイアログボックスが変わる。
定数名 | 値 | 表示されるダイアログボックス | サポート |
---|---|---|---|
msoFileDialogOpen | 1 | ファイルを開く | 対象外 |
msoFileDialogSaveAs | 2 | 名前を付けて保存 | 対象外 |
msoFileDialogFilePicker | 3 | ファイル参照 | 対象 |
msoFileDialogFolderPicker | 4 | フォルダ参照 | 対象 |
FileDialogオブジェクトのヘルプを見ると明示的に
「定数 msoFileDialogOpen および定数 msoFileDialogSaveAs は Access ではサポートされていません。」
と記載されているので、msoFileDialogOpenとmsoFileDialogSaveAsを指定した際はサポート対象外となる。
FileDialogオブジェクトの主要プロパティ
FileDialogオブジェクトの主要なプロパティは以下のとおり。
指定する定数(ダイアログボックスの種類)によっては使用できないプロパティがある。
プロパティ名 | 意味 |
---|---|
AllowMultiSelect | ファイルの複数選択可否 |
FilterIndex | 開くファイルの種類を限定するためのフィルタ設定値 |
Title | ダイアログボックスのタイトルバーに表示したい文字列 |
ButtonName | [開く]ボタンの""開く""を違う文字に指定したい場合に設定 |
InitialFileName | デフォルトのファイルもしくはフォルダを指定したい場合に設定 |
FilterIndexは、ファイルの種類と拡張子を指定する際に使用されるプロパティで、デフォルトでは24種類のファイルの種類がある。
また、デフォルトでは用意されていないファイルの種類と拡張子をFilters.Addメソッドを使用して新たに加えることも可能。
FileDialogオブジェクト関連の各記事について
各種プロパティやFilterIndexで指定できるファイルの種類、新たにファイルの種類を追加する方法など、最もFileDialogオブジェクトについて詳細に記載された記事
複数のファイルを選択できるタイプの[ファイルを開く]ダイアログボックスを表示した際の処理方法についての記事
[名前を付けて保存]ダイアログボックスを表示して利用するサンプルプログラムが記載されている記事
[フォルダ選択]ダイアログボックスを表示して利用するサンプルプログラム
まとめ
FileDialogオブジェクトの存在を最近まで知らなくて一通り調べて使ってみたけれど、あまり自由度がないという印象かな 。
[ファイルを開く]ダイアログボックスや[名前を付けて保存]ダイアログボックスを使いたいならwizhookオブジェクトを使用する方が良いと思う。
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