ExcelのVBE(Visual Basic Editor)で文字列の検索([編集] > [検索])する際に表示される[検索]ダイアログボックスの[検索する文字列]に漢字の文字列を入力すると全然違う文字に変換されて、思うように検索ができない場合があります。
文字化けではなく、全然違う単語に置き換わってしまう感じです。
かなり以前からのバージョンから存在する不具合のようです。
今回は、この不具合の修正方法について覚書。
不具合の内容
ExcelのVBAのプログラムを記述するためのVBE(Visual Basic Editor)の画面で[編集] > [検索]をクリックします。
[検索]ダイアログボックスが表示されるので、[検索する文字列]に「未払い」と入力すると...
「抹い」と表示され[未払い」の検索ができません。
対処方法
以下のMicrosoftの公式ページに各バージョンでの対処方法が記載されています。
ExcelだけでなくAccessのVBEでも発生するようです。
Microsoftの公式ページには、Excel 2013までの対処方法しか記載がありません。
Office365のExcelでの対処方法
Office365のExcel(Microsoft Excel for Micrsoft 365 MSO)の場合の対処方法について以下に記載します。
[スタート]ボタンを右クリックし、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
[ファイル名を指定して実行]画面が表示されるので、[名前]ボックスに"regedit"と入力して[OK]をクリックします。
[レジストリエディター]が起動するので以下のパスを開きます。
[HKEY_CURRENT_USER] > [SOFTWARE] > [Microsoft] > [Office] > [16.0] > [Excel] > [Options]
([HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Excel\Options])
[レジストリエディタ]の画面右側でマウスを右クリックし、[新規] > [DWORD(32ビット)値]をクリックします。
Office365の64bitバージョンを使用している場合は、[DWORD(64ビット)値]の方を選択する必要があるかもしれませんが確認できていません
[DWORD(32ビット)値]でうまく行かなかった場合は、キーを[DWORD(64ビット)値]で作成して試してみてください。
「新しい値#1」が作成されるので、名前を「QFE_17407」に変更します。
新しく作成した[QFE_17407]キーをダブルクリックします。
[DOWRD(32ビット)値の編集]画面が表示されるので、[値のデータ]を"1"に変更し[OK]をクリックします。
Excelが起動していた場合は、再起動してください。
以上で対処手順は終了です。
VBEで検索値を入力して文字が違う文字に変換されずに正しく入力されたことを確認してください。
まとめ
ExcelのVBEで文字列検索した際に入力した文字が勝手に変換される不具合の対処方法について、公式ページには記載されていないOffice365のExcelの場合の対処方法について説明しました。
Micrsoftの公式ページには、Office365のExcelの対処方法について記載はありませんでしたが、記載されている対処方法のExcelの2007、2010の対処方法をすればOffice365のExcelでも直るようです。
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