VBやVBAなどでデータベースに接続するプログラムを作る際に接続文字列を打ち込むのはとてもめんどう。
"udl"ファイルを使えばダイアログボックス上で設定していけば簡単に接続文字列を作ってくれる。
接続文字列作成のためのウィザードみたいな感じ。
ODBCだろうが、OLEプロバイダーだろうが簡単に接続文字列が作成できる。
かなり昔に会社の先輩に教えてもらって、ちょっとしたことだったけど、すごく感心したのを覚えている。
その方法を忘れることはもうないだろうけど、同じようにめんどうに思っている人がいるかもしれないので覚書しておく。
以下"udl"(正式名称は不明)ファイルを使った簡単な接続文字列の作成手順について記述。
udlファイルの作成
とりあえずどこでも構わないので新規にテキストファイルを作成する。
作成したテキストファイルの拡張子(.txt)を".udl"に変更する。
[名前の変更]ダイアログボックスが表示されるので[はい]をクリックする。
テキストファイルのアイコンが"udl"ファイルのアイコンに変わるので"udl"ファイルのアイコンをダブルクリックする。
[データリンク プロパティ]ダイアログボックスが表示される。
[プロバイダー]タブをクリックしてアクティブにする。
接続に使用する「OLE DB プロバイダ」を一覧から選択して[次へ]をクリックする。
接続するサーバー名等、必要な情報を入力して[接続のテスト]をクリックする。
接続する際のパスワードも接続文字列に含める場合は、「パスワードを保存する」のチェックをオンにする。
接続テストの成功を示すメッセージが表示されるので[OK]をクリックしてメッセージを閉じる。
[データリンク プロパティ]ダイアログボックスも[OK]をクリックして閉じる。 これで設定内容が"udl"ファイルに保存される。
"udl"ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開く。
3行目以降の「Provider= ...」が接続文字列になるのでプログラムに貼り付けるなどご自由に。
以上で終了。
ODBCのDSNを使用した接続文字列を作成する場合の例
接続方法がODBCドライバ経由で、すでにDSNが作成されているなら[プロバイダ]タブで「OLE DB プロバイダ」を選択する操作は必要ない。
[接続]タブだけの設定でOK。
[接続]タブの[データソース名を使用する]オプションをオンにし、コンボボックスから使用するDSNを選択して、ユーザー名、パスワードを入力する。
パスワードを接続文字列に含めるかどうかをチェックボックスで指定して[接続のテスト]をクリックする。
接続テストに成功すれば、正しく設定できたことになるので、[OK]ボタンをクリックして[データリンク プロパティ]ダイアログボックスを閉じる。
同じように"udl"ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開く。
3行目の「Provider= ...」が接続文字列になる。
そうしょっちゅう接続文字列を記述することはないけど、知っておくと少しは作業が効率的になるかも。
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