オープンソースのナレッジベースシステム「KBPublisher」の日本語化方法について覚書。
「KBPublisher」には、日本語化用の言語パックが用意されている。
本来ならその言語パックをそのまま使えば良いのだが、「KBPublisher」の文字コードがUTF-8に対して、なぜか用意されている言語パックは文字コードがEUCで記述されている。
従って、言語パックのファイルをいったんUTF-8に変更しなければならない。
言語パックの文字コードをUTF-8に変換する手順と変換した言語パックを使用して「KBPublisher」を日本語化する設定手順について覚書。
KBPublisherのインストール/セットアップについて
「KBPublisher」のセットアップについては、以下の記事を参照。
言語パックの文字コード変換方法
まず最初に言語パックの各ファイルをUTF-8に変換する際に文字コード変換用のフリーソフト「KanjiTranslator」を使用するので「KanjiTranslator」をダウンロードしておく。
「KanjiTranslator」のダウンロードおよび操作方法等については、以下の記事を参照。
以下のサイトから「KBPublisher」の言語パック"ja.zip"をダウンロードする。
ダウンロードした"ja.zip"を解凍する。
解凍した"ja"フォルダから拡張子が"ini"のファイルだけをWindowsのファイル検索機能などで抽出する。
「KanjiTranslator」を起動して抽出した"ini"ファイルを全て選択して「KanjiTranslator」にドラッグ&ドロップする。
「KanjiTranslator」で[変換先文字コード]に"UTF-8(BOM無し)"を選択し、[変換]ボタンをクリックして全てのファイルの文字コードをUTF-8に変換する。
「KBPublisher」がセットアップされているフォルダの"lang"フォルダ(kb\admin\lang)に"ja"フォルダをコピーする。
注意: "ja.zip"を解凍すると"ja"フォルダのサブフォルダにさらに"ja"フォルダがある形で解凍される。
"lang"フォルダにコピーするのは、サブフォルダの"ja"フォルダをコピーする。
つまり、コピーした後のフォルダ構成が、"kb\admin\lang\ja"になるようにする。
解凍されたままコピーすると"kb\admin\lang\ja\ja"になってしまう。
コピーした"ja"フォルダを開き、"ja"フォルダの中にある"config_lang.php"ファイル(kb\admin\lang\ja\config_lang.php)を開く。
"config_lang.php"ファイルの4行目の'EUC-JP'を'UTF-8'に変更して上書き保存する。
変更前: $conf['lang']['meta_charset'] = 'EUC-JP';
変更後: $conf['lang']['meta_charset'] = 'UTF-8';
"kb\admin"フォルダにある"config.inc.php"ファイルを開き、23行名の'en'を'ja'に変更して上書き保存する。
変更前: $conf['lang'] = 'en';
変更後: $conf['lang'] = 'ja';
以上で「KBPublisher」の日本語化の手順は終了。
「KBPublisher」のホーム画面を開いて日本語化されていることを確認する。
KBPublisher日本語化補足
これでメニューなどの日本語化はできたが、このままだと日本語のキーワードで検索してもヒット率が悪いなど、本当の意味で日本語向けにはなっていない。
次の記事で日本語で検索してもきちんと記事(ナレッジベースのコンテンツ)がヒットするように一部のコードを修正する手順について説明する。
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