ある日お名前.comから「【要確認】直近で管理画面へのログインが確認できません」という件名のメールが届きました。
件名からなんか重要なことか!?と思ったのですが、「Whois情報公開代行の転送設定」しておいたほうが良くない?っていう内容のメールでした。
お名前.comから来たメールの概要
メールの件名だけだとなんかさも重要そうな件名、しかも本文には、
「直近、管理画面へのログインが確認できておりませんが、"ドメイン名"に対する設定忘れはございませんか?」
という、なにか設定していないとまずいような煽り文言。
「さっそく設定する」というリンクがあって、リンクを開くと「Whois情報公開代行の転送設定」を所有ドメインに設定するリンクになっています。
設定はもちろん有料、年額1ドメインにつき300円だったかな。
「Whois情報公開代行の転送設定」とは
まず「Whois情報公開代行」についてですが、「Whois情報公開代行」を設定しているとWhois検索したときにそのドメインの所有者として本来の所有者個人の個人情報ではなく、お名前.comが代表としてお名前.comの連絡先が表示されます。
以下は、このサイトを「Whois検索」で検索した結果の例です。
※連絡先のメールアドレス、電話番号がお名前.comを運営する会社GMOのドメインである「gmo.jp」のメールアドレスとGMOの電話番号になっています。
「Whois情報公開代行」を設定しておくことでWhois検索から身バレしないで済むという利点があります。
お名前.comでは、ドメインを買う際にオプションとして「Whois情報公開代行」を無料で設定できます。
ただし、無料で設定できる「Whois情報公開代行」オプションは、"転送なし"のものです。
もしも誰かが何かの目的でそのドメインの所有者に連絡が取りたいと思った場合に、「Whois検索」で表示される連絡先メールアドレスにメールしても、「Whois情報公開代行」オプションの"転送なし"の場合にはそのメールはドメインの所有者個人のメールには転送してくれません。
「Whois情報公開代行の転送設定」オプションは、上記の「Whois検索」の結果の例でいうと、「Whois情報公開代行」によりサイトの連絡先となっている「abuse@gmo.jp」に届いたメールをドメインを購入したときに登録した自分の連絡先メールアドレスに転送してくれるというサービスです。
このメールの意図
簡単に言うとお名前.comが追加でお金ほしいですってだけの営業メールかなと思っています。
お名前.comから来たメールには、このオプションを設定しておくと以下のような利点があると書いてあります。
- お持ちのドメインが商標侵害にあたる文字列と発覚した場合の早期トラブル回避
- SSL発行時の手続きなど、Whois情報メールアドレスを用いた認証が必要な場合
- ドメインの譲渡や売却機会を求める場合
- Webサイトにお問い合わせフォームを設置しない場合
うん、まぁ確かにそうかも。
でも、そもそもサイトにそういった問い合わせやクレーム入れるとして、Whois検索してその結果に表示されたメールアドレスに連絡するってことする?
普通にコメント欄とかに書かない?
もしあなたが上記のようなメリットに魅力を感じるのであれば、自分のホームページにきちんと連絡先書いておけばいいだけの話だと思います。
例えば、最近はサイトには必ず「サイトポリシー」ページを用意するべきっていうことが言われているのだから、その「サイトポリシー」ページに連絡先のメールアドレスを載せておけばいい。
記事に対するコメント欄を用意したくないのであれば、連絡先を記載したページを別途用意するのでもいいし。
ドメインを所有しているのだからそのドメインのメールアドレスも当然作れるはずだから、そこを連絡先として明記しておけばいい。
スパムメールが気になるならコメント送信用のフォームを設置しておけばいいと思う。
WordPressなら無料の問い合わせフォームのプラグインあるわけだし。
結論
私としては、ブログの各記事にはコメント欄を用意しているので、問い合わせ等はコメント欄から来るだろうから問題ないと思っています。
実際、リクルートメールとか製品のモニタ依頼とかはこれまで全部コメント欄から連絡がきてるし。
「SSL発行時の手続きなど、Whois情報メールアドレスを用いた認証が必要な場合」っていうのもmixhostではそのような認証も必要なくSSLで使えてるのでこれも必要なし。
ということで私のサイトについては、「設定する必要なし」という結論です。
例えば、皆さんが管理しているサイトが問い合わせ方法を全く用意していない、する気も今後ないというのであれば、検討しても良いかもしれませんね。
まとめ
お名前.comからは、このようなあたかも設定しないとまずよみたいな書き方で追加のオプションに関する営業メールがたまに来ます。
このようなメールが届いたときは、内容をよく読んで不明な点は調べた上で本当に自分の管理しているドメインに必要か否かを判断しましょう。
だいたいホームページを見に来ている一般の人達が「Whois検索」でドメインの所有者のメールアドレス調べてメールしてくるってほとんどないと思うんだよね。
「Whois検索」自体知らない人がほとんどだし。
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