PHPを実行した際に変数の中身やデータベースに発行したSQLの結果を見たい場合にとても便利な「dBug」を覚書。
「dBug」は、PHPのコードに1行記述するだけで、指定した変数の中身をブラウザに表示してくれます。
これだけだったら"print_r"で良いのでは?と思いますが、"print_r"と違って「dBug」はかなり見やすく表示してくれます。
PHPのデバッグツールについて
PHPのデバッグについては、「PDT(eclipse php)」や「VS.Php」(有料)、FireFoxのアドイン「Xdebug Helper」、「FirePHP」などがありますがが、デバッグ環境を構築するまでに手間や時間がかかったり、開発環境に慣れていない人やPHP初心者(私のような)には、ちょっと敷居が高かったりします。
その点「dBug」は、変数の中身を見るだけならとても簡単です。
「dBug」の使い方
以下に「dBug」の使い方について簡単な説明と実際に使った時の表示例を記載します。
まず最初に「dBug」をダウンロードして解凍します。
ダウンロードサイトURLは以下のとおりです。
解凍した"dBug.php"を適当なフォルダかもしくは、デバッグしたいphpファイルと同じフォルダに移動します。
デバッグしたいphpファイルを開き、先頭に以下の一行を追加します。
include_once("dBug.php");
もし"dBug.php"がデバッグするphpファイルと別の場所にある場合は、フルパスで記述してください。
例えば、"c:\php"フォルダに"dbug.php"がある場合は以下のようになります。
include_once("c:¥php¥dBug.php");
変数の中身を出力したいときは以下のように記述します。
new dBug(変数);
以下に「dBug」を使ったPHPのサンプルプログラムと実行結果を記述しておきます。
サンプルプログラム1
以下は配列変数を表示する例です。
<?
include_once("c:¥php¥dBug.php");
$varex = array( "要素1"=>"1",
"要素2"=>array(1,2,3),
"要素3"=>"2");
new dBug($varex);
?>
結果は以下のようになります。 "要素2"をクリックしたところ。
クリックすると非表示にできたりします。
サンプルプログラム2
以下はデータベースに接続してSELECT文を実行した結果を表示する例です。
<?
include_once("c:¥php¥dBug.php");
$conn = mysql_connect("localhost", "root", "password");
$db_selected = mysql_select_db("test", $conn);
$result = mysql_query ("SELECT * FROM test_tb");
new dBug($result);
?>
結果は以下のようになります。
ちゃんとテーブルで表示されます。
この他に「dBug」では、クラス/オブジェクト、データベースリソース、XML リソース、イメージリソースなんかもサポートしています。
ブレークポイントを設定したり、ステップ実行する必要がなければ「dBug」で十分かもしれません。
コメント
PHPで配列の値をファイルに出力
PHPで、配列の値をファイルに出力する方法として、serialize, JSON, XMLの3つを紹介する。JSONやXMLは他の処理系でも扱うことができる、汎用のデータ形式だ。