Excelのブック同士の変更前後の比較、異なるブックファイルのシート同士の変更前後の比較をして差異結果を出力してくれる非常に便利なフリーソフト「方眼Diff」を忘れちゃいそうなんで覚え書き。
差異比較の方法としてはいくつかあって、そういったフリーソフトもいくつかあるので試してみたけれど、自分の要望に一番ピッタリあったのが「方眼Diff」だった。
やりたかったこと
2つのブックの特定のシート同士を比較して差異のあるセルだけ色付けしてどこが更新されているかひと目で分かるようにしたいというのが今回やりたかったことになります。
方眼Diffについて
方眼DiffはJAVAベースで作られたExcelの差異比較用のツールです。
2つのExcelブックファイル全体を差異比較することも特定のシートのみの差異比較をすることもできます。
また、更新前ブックファイルの変更されたセル、更新後のブックファイルの変更されたセルがそれぞれ別ファイルで作成されますので、変更されたセルが「何から何に変わったか」が確認しやすくなっています。
機能の詳細は以下のページを参照してください。
方眼Diffの動作環境
JAVAが動作する環境が必要となります。
JAVAのダウンロードは、以下のページからできます。
方眼Diffのダウンロードとインストール
以下のページから方眼Diffのダウンロードができます。
インストール作業は特に必要ないです。
方眼Diffの使用例
方眼Diffの使い方と差異比較結果の例を以下に記載します。
最初にダウンロードした"hogandiff.exe"をダブルクリックして「方眼Diff」を起動します。
今回比較するのは、「得意先マスター_変更前.xlsx」ファイルの"得意先マスター"シートと「得意先マスター_変更後.xlsx」ファイルの"得意先マスター"シートです。
最初に比較対象を選択します。
今回は2つのブックファイルの特定のシート同士を比較するので[シート同士を比較する]をオンにします。
また、比較する2つのファイルをA、Bの[ブックパス]ボックスにドラッグ&ドロップするか[参照]ボタンを押して各ファイルを指定します。
A、Bそれぞれの[シート名]コンボボックスから比較対象の"得意先マスター"シートをそれぞれ選びます。
比較オプション、レポートオプション、実行オプションはデフォルトのままで[実行]ボタンをクリックします。
処理が終了すると以下のように「得意先マスター_変更前.xlsx」、「得意先マスター_変更後.xlsx」のそれぞれの"得意先マスター"の差異比較結果が表示されます。
画面左が「得意先マスター_変更前.xlsx」で右が「得意先マスター_変更後.xlsx」で差異箇所が黄色で塗りつぶしされています。
また、赤色に塗りつぶしされた行は、変更前にはあって、変更後にはない、つまり行が削除されていることを示しています。
この2つのファイルは、それぞれ元のファイルをもとに作られているので、比較に使った2つのファイルに影響はありません。
この2つのファイルの保存先は、[作業用フォルダを表示する]ボタンを押すと保存されているフォルダがエクスプローラで表示されます。
フォルダをダブルクリックして開くと2つのファイルが保存されていることがわかります。
差異比較結果のファイルが必要なくなったら、ファイルを閉じた状態で[古い作業用フォルダを削除する]ボタンをクリックすれば削除してくれます。
使い終わったら「方眼Diff」はそのまま[X]ボタンで閉じてしまって良いです。
まとめ
Excelの異なるブックファイル、指定したシートを比較して再結果を出力してくれる「方眼Diff」を紹介しました。
シンプルでインストールの必要もなく、差異のあるセルをわかりやすく塗りつぶしてくれてしかも比較元のファイルにはなんにも影響がないという素晴らしいソフトです。
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