WindowsにpythonとATOMをダウンロード、インストールして日本語化するまでの手順です。
ATOMの日本語化がうまくいかないときに手作業で日本語化する手順も記載しています。
Windowsでpythonの環境を作る
人工知能(AI)やWebのスクレイピングなどで最近人気が急上昇しているオブジェクト指向プログラミング言語のpythonのプログラミング環境をWindows 7/10に導入する手順について記載しています。
pythonのプログラミング用エディタとして一般的な組み合わせとなっている、ATOMのインストール日本語化方法も記載しています。
ATOMについては、日本語化パッケージを導入する際にインターネット接続がproxyサーバー経由となっている場合、proxyの設定を行わないとうまくいかない場合があるのでその際に手作業で日本語化する方法も記載しています。
pythonのダウンロードとインストール
まず最初にpythonの導入手順から説明します。
pythonのインストールイメージをダウンロードしますので以下のリンクをクリックして、pythonのWebサイトを開きます。
pythonのWindows版ダウンロードサイト
下にスクロールすると、「Download Windows x86-64 executable installer」というリンクがあるのでリンクをクリックします。
ダウンロードされたpythonのインストールイメージ(exe)ファイルをダブルクリックして起動します。
pythonのインストーラーが起動するので、[Add Python 3.7 to PATH]のチェックをオンにします。
[Install Now]をクリックします。
pythonのインストールが始まります。
インストールが正常に終了すると、「Setup was successful」と表示された画面に変わるので[Close]をクリックします。
以上で、pythonのインストールは完了です。簡単でしょ?
ATOMのダウンロードとインストール
続いてpythonのプログラミングに便利なATOMのインストールをします。
以下のリンクをクリックしてATOMの公式サイトを開きます。
公式サイトの[Download]ボタンをクリックします。
ダウンロードされたATOMのインストールイメージ(exe)ファイルをダブルクリックして起動します。
インストールウィザード的なものはなく、インストール中は以下のアニメーション画面が表示されるだけです。
インストールが正常に終わると、ATOMが起動します。
起動した際に以下のようなメッセージが表示されます。
「Atom is not currently set as the default handler for atom:URIs.World you
like Atom to handle atom://URIs?」
URLハンドラーの利用に関するメッセージなのですが、とりあえず「No,Never」をクリックして2度と出なくしてしまいましょう。(使いたくなったら後でも設定できる)
ATOMのインストールは、以上で終了です。
ATOMの日本語化
私は日本人なのでやっぱりメニューとかは日本語のがわかりやすいですから、インストールしたATOMを日本語化します。
ATOMを日本語化するためには、「japanese-menu」というパッケージをインストールします。
ATOMの画面(GUI)から日本語化する手順
ATOMのメニューから[File] > [Settings]をクリックします。
[Welcome]タブの[+ Install]をクリックします。
画面右の[+ Install Packages]の下にテキストボックスがあるので、"japanese-menu"と入力します。
[Install]ボタンが表示されるので、クリックします。
もしここで「statusCode=407」のエラーがでて[Install]ボタンが表示されない場合は、後述する手作業の手順に従って日本語化してください。
proxyサーバー経由でインターネット接続している場合には、proxyの設定をしてからでないとATOMの画面からインストールできません。
日本語化パッケージのインストールが正常に終了すると以下のような画面が表示され、[アンインストール]と[無効にする]ボタンが表示されます。
そしていつの間にかメニューも日本語に変わっています。
以上で日本語化は終了です。
手作業で日本語化する手順
「statusCode=407」エラーが出てATOMの画面でインストールできない場合は、以下の手順で日本語化してください。
以下のリンクをクリックして日本語化パッケージ「japanese-menu」サイトを開きます。
サイトが開いたら、[Versions]をクリックします。
いくつかのバージョンのダウンロードリンクがありますが、とりあえず現在の最新版と思われる v1.14.0 の "zip" をクリックして日本語化パッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
解凍するとフォルダ「atom-japanese-menu-1.14.0」が作成されるのでそのフォルダを"C:\Users\ユーザー名\.atom\packages"フォルダに移動します。
※上記パスの"ユーザー名"は、現在ログインしているユーザーのユーザー名になります。
ATOMを起動します。
少し待つと...メニューが日本語化されて表示されます。
メニューの中身ももちろん日本語化されています。
以上で手作業で日本語化する手順は終了です。
CUI(コマンドライン)用にパスを設定する手順
ATOMをCUI(DOS画面でコマンド入力で使う)で操作する場合を考慮してWindowsの環境変数「Path」にATOMのパスを通す手順を記載します。
Windows 10
Windows 10で環境変数「Path」にATOMのパスを設定する手順を以下に記載します。
まずエクスプローラーを開いて[PC]アイコンを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
[システム]画面が表示されるので、[システムの詳細設定]をクリックします。
[システムのプロパティ]画面が表示されるので、[環境変数]ボタンをクリックします。
[環境変数]画面で[Path]を選択し、[編集]をクリックします。
[環境変数名の編集]画面が表示されるので、[新規]ボタンをクリックします。
以下のパスを入力します。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\atom\bin\
※上記パスの"ユーザー名"は、現在ログインしているユーザーのユーザー名になります。
入力が完了したら[OK]ボタンをクリックし、他の画面も[OK]で全部閉じてしまってよいです。
[スタートメニュー] > [アクセサリ] > [コマンドプロンプト]と選択してMS-DOS画面を開き、以下のコマンドを入力します。
apm
以下の画面のようにapmコマンドのヘルプが表示されればOKです。
Windows 7
Windows 7で環境変数「Path」にATOMのパスを設定する手順を以下に記載します。
まずエクスプローラーを開いて[マイコンピューター]アイコンを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
[システム]画面が開くので、[システムの詳細設定]をクリックします。
[システムのプロパティ]画面が開くので、[詳細設定]タブをクリックし[環境変数]ボタンをクリックします。
[環境変数]画面が表示されるので、変数リストから"PATH"を選択し、[編集]ボタンをクリックします。
[ユーザー変数の編集]画面が表示されるので、[変数値]ボックスの文字列の最後にカーソルを移動して、";"(セミコロン)とパスを入力します。
;C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\atom\bin\
※上記パスの"ユーザー名"は、現在ログインしているユーザーのユーザー名になります。
入力が完了したら[OK]ボタンをクリックし、他の画面も[OK]で全部閉じてしまってよいです。
[スタートメニュー] > [アクセサリ] > [コマンドプロンプト]と選択してMS-DOS画面を開き、以下のコマンドを入力します。
apm
以下の画面のようにapmコマンドのヘルプが表示されればOKです。
proxyサーバー環境でATOMを使用する場合の補足
会社環境などでインターネット接続がproxyサーバーを経由する環境の場合、ATOMのconfigファイルにproxyサーバーの環境変数を定義する必要があります。
ATOMでのproxyサーバーの設定については、長くなるので別の記事で詳細に説明します。
まとめ
pythonとATOMのインストールとATOMの日本語化の手順について記事にしました。
ATOM以外にもpythonのプログラミングに使えるエディタはいくつかありますので、好みで選べばいいかと思います。
proxyサーバーを使用した環境でなければ特に難しくなくすんなりとできるかと思います。
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