Windowsのコマンドプロンプト画面で表示される"プロンプト"をカスタマイズして、時刻と現在のディレクトリパスを同時に表示したりする方法を覚え書き。
例えば作業でコマンドプロンプトを使う場合、プロンプトに日時を表示させておけばいつ何を実行したか分かる。
大体は、作業終了時にコマンドプロンプトの内容をすべてコピー、保存してエビデンスとして保管したりするので、各コマンド実行時に日時が表示されているとエビデンスとしての質も高くなります。
コマンドプロンプト表示のカスタマイズに使える特殊コード
以下は、プロンプトのカスタマイズに使用できる特殊コードの一覧です。
特殊文字 | 内容 |
$A | & (アンパサンド) |
$B | | (パイプ) |
$C | ( (左かっこ) |
$D | 現在の日付 |
$E | エスケープ コード (ASCII コードの 27) |
$F | ) (右かっこ) |
$G | > (不等号 (より大)) |
$H | バックスペース (直前の文字を削除します) |
$L | < (不等号 (より小)) |
$N | 現在のドライブ |
$P | 現在のドライブとパス |
$Q | = (等号) |
$S | (空白) |
$T | 現在の時刻 |
$V | Windows のバージョン番号 |
$_ | キャリッジ リターンとラインフィード |
$$ | $ (ドル記号) |
プロンプト表示のカスタマイズ方法
プロンプト表示をカスタマイズして表示する際には、"prompt"コマンドを使用します。
prompt [文字列]
デフォルトのプロンプト表示に戻す場合は、"prompt"のみ実行すればデフォルトに戻ります。
プロンプト表示のカスタマイズ例
以下に"prompt"コマンドを使用した実際のカスタマイズ例を記載します。
時刻を常に表示する
プロンプト表示を「現在時刻 >」をする場合は、以下のコマンドを実行します。
prompt $t$s$g
$t は、現在時刻表し、$s は単純に半角スペース、$g は、">"記号を表します。
実際のプロンプト表示は、以下のようになります。
14:10:31.58 >
日時を常に表示する
プロンプト表示を「日時 >」をする場合は、以下のコマンドを実行します。
prompt $d$s$t$s$g
実際のプロンプト表示は、以下のようになります。
2019/01/23 14:16:15.09 >
カレントディレクトリと日時を常に表示する
プロンプト表示を「カレントディレクトリパス 日時 >」をする場合は、以下のコマンドを実行します。
prompt $p$S$d$s$t$s$g
実際のプロンプト表示は、以下のようになります。
C:\Users 2019/01/23 14:39:01.13 >
プロンプト表示を元(デフォルト)に戻す
プロンプト表示をデフォルトに戻すには、"prompt"だけを入力して[Enter]キーを押します。
コマンドプロンプト代替ツール
コマンドプロンプトの操作性を向上できる代替ツールなんかもありますので、参考にしてください。
プロンプト表示カスタマイズまとめ
それほど自由にカスタマイズすることはできないですが、コマンドプロンプトのプロンプト表示をカスタマイズする方法について記事にしました。
TeraTermのようにコマンドプロンプトでの操作をログファイルとして保存できる機能があれば一番いいのですが、Windowsのコマンドプロンプトにはそのような機能がありません。
私は作業時に「カレントディレクトリ 日時」にプロンプト表示をカスタマイズして、作業を行って、最後に[すべて選択]でコマンドプロンプトの内容を選択、コピーしてエディタに貼り付けてログファイルとして保存しています。
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